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自閉症と私⑧

前回に紹介した冊子「子どもとその家族」は宮崎隆太郎先生と村瀬学先生と私の3人が当時の自閉症をめぐる状況に対して、それぞれの立場で一種の危機感を抱いて発刊を目指したという記憶がある。

当時、宮崎隆太郎先生は私が勤める松心園と同じ枚方市において、その頃、養護学校にも入学させてもらえずに在宅を余儀なくされていた子どもたちばかりを1つの小学校に集めて「重度障害児学級」を1971年に枚方市立開成小学校に開設されていた。

また、村瀬学先生は枚方市に隣接する交野市において障害児通園施設の指導員として働いておられた。村瀬氏は現在、同志社女子大学の教授であるが、障害児通園施設での実践からきっちりと障害児、特に自閉症児の日常生活に焦点を当てた実践を行っておられた。

そして私は、医療型の自閉症児施設である松心園において「遊戯療法」「心理療法」といった名称の下で、ある意味「治療者」としての業務を担っていた。
当初は、そうした療法は自閉症児や情緒障害児にとって有効なものだという発想は私の中にもあったが、すぐに私の中で自閉症児にとっての「治療」という中身が不明確になり、ただ病院(治療の場)に子どもを集め、病を治すというという何か特別なてだてみたいなものを実際行っていたかと問われると答えに窮するという壁にぶつかっていた。

 小寺鐵也

2010/01/05 10:32 | 未分類comment(2)trackback(0)  | top

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