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強制する

 強制するとは、したくもないことや嫌なことを権力などによコスモスってせざるを得ないように仕向けることです。強制する力、権力は身体的暴力を思い浮かべますがそれだけではありません。

 180センチを超える人とと160センチに満たない人とでは、たとえ身体的暴力がなくとも、強制する側とされる側に分かれれば体格差はそれだけで強制するパワーになりえます。体格だけでなく、強制の対象となっている行為や内容についての知識の量の違い、判断力に関連する精神的な発達レベルの違いなども強制するパワ―の源になりえます。一方の側に女性や子どもを置いてみるとよくわかります。

 したがって、「強制とは、明白あるいは見えない脅迫や力の目的のある使用を通じての、現実のまたは認識されたパワー格差を不当に利用するプロセスである」(Mussack, 2006, p.53)、という定義になります。
葉
 逆から見れば、強制の反対である同意は情報やパワーの対等性が重要だということです。同意は単に「はい」ということではありません。
 また、対象となる行為や参加に対して「拒否する権利」を当事者が相互に認め、尊重するかという点も同意には重要です。

 強制には「拒否する権利」の無視やその行使に対する脅しがあります。強制はやらされているという行為の状態の記述にとどまらず権利の侵害です。

 以下を引用、参照しました。
Mussack, S.(2006). Understanding Sexual Development and Competence of Persons With Intellectual Disabilities. In G. D. Blasingame.(Ed.), Practical treatment strategies for persons with intellectual disabilities. Working with forensic clients with severe and sexual behavior problems. Wood ‘N’ Barnes Publishing. pp.43-54.        (ホンダタカシ)
 

2014/10/23 10:04 | 未分類trackback(0)  | top

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