そうだったのか

NHK連続テレビ小説『マッサン』(ニッカウィスキーの創業者竹鶴政孝の物語)で妻のエリーが時々歌うスコットランド民謡に次ぎの歌詞がある.

遠いあの日のために  ♪
 変わらぬ友情に杯をあげよう ♪
 遠いあの日のために ♪
 さあ、君はその杯を ♪
僕はこの杯を ♪
 変わらぬ友情に杯をあげよう ♪
 遠いあの日のために ♪

 2番以降も同じように古くからの親友と年を経ても変わらない友情の酒を酌み交わすという内容である。
 
実はこの歌は日本人ならだれもが知っている「蛍の光」の原曲の歌詞である。スコットランドの国歌と同じ扱いを受ける歌「Auald Lang Syneオールド・ラング・サイン」(スコットランド語)である。英語ではオールド・ロング・シンス Old Long Sinceで、「古き良き日々」という意味になる。

 卒業式の定番でもあり、閉店間際に「もう帰ってくださいと」というアナウンスの代わりに流れるなど、日本人には別れの曲として記憶されている。蛍の光がスコットランドの歌であるということは知ってはいたが、まさか遠い昔を思い出し友と酒を酌み交わすような歌詞であったとは今回はじめて知った。さらに驚いたのは「蛍の光」の3,4番の歌詞である。

よく歌われる1番は
    蛍の光 窓の雪
    書読む月日 重ねつつ
    何時しか年も すぎの戸を
    開けてぞ今朝は 別れゆく
     
     (2番は省略)
3番
    筑紫のきわみ 陸の奥
    海山遠く へだつとも
    その真心は へだてなく
    ひとえに尽くせ国のため

4番 
    千島の奥も 沖縄も
    八洲のうちの まもりなり
    いたらん国に いさおしく
    つとめよわがせ つつがなく

  個々の説明はおいて、3番では「真心だけは場所に関係なく ひたすらにつくせお国のため」、4番では「日本の支配が届かない国には勇敢に 仕事をしなさい男性は」が言っているように国家主義的な意味であることは理解できよう。端的に言ってしまえば、「いっしょうけんめい勉学に励んで国のために尽くせ」と言っているのである。
この歌が作られたのが明治14年ということを思えばがてんがいく。

おまけ。
エリーは「埴生の宿」や「故郷の空」も歌っている。エリーはよく日本の歌を知っているなと感心していたものだが、なにをかくそうこれもスコットランド民謡であった。日本の歌だと信じて疑わなかったのに。もうひとつ「そうだったのか」。

今回は4日遅れで、社会福祉から離れた話題で失礼。
○新 花


(花屋さんで珍しい花をみつけた。マレーシアの花「グズマニア」)
(明石隆行)

2015/01/31 22:06 | 未分類trackback(0)  | top

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