心揺さぶられた本ベスト

職業柄、本は私にとって仕事の道具である。
と同時に、本を通して、未知の世界と出会ったり、
ものの見方を新たにするという、
とても貴重な経験を私に与えてくれるものだ。

今年度もたくさんの本を読んだ。
机に座って読む本、布団のなかで寝る前に読む本、
電車のなかで読む本。。。
もちろん、本棚の積ん読も多い。。

さて、そのなかで、今年度、最も心揺さぶられた本を、
独断と偏見でご紹介しよう。

物乞う仏陀 (文春文庫)物乞う仏陀 (文春文庫)
(2008/06/10)
石井 光太

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この作品は、カンボジア、ラオス、タイ、ベトナム、ミャンマー、
スリランカ、ネパール、インドの「物乞う人々」を取材した
ルポルタージュである。

そこに出てくるのは、地雷の犠牲になった幼い障害児だったり、
ハンセン病者だったり、肢体を切り落とされた
ストリートチルドレンだったりする。
彼ら彼女らはみな、戦争、絶対的貧困、闇社会など
社会の矛盾を背負わされ、過酷な境遇の下に放り投げられた、
しかし、バイタリティみなぎる人たちだ。
その現実そのものの衝撃。
そして、日本にぬくぬくと暮らす自らの立ち位置について考えると、
消化できない塊が私の心の中に残った。そんな作品だ。

砂脇 恵



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2010/03/23 13:30 | comment(0)trackback(0)  | top

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