街の滋味

R0012146.jpg  街にも滋味があるとすれば、それをもたらすもののひとつは古本屋のたたずまいかもしれません。この味わいある看板は店主と奥さんが作られたものだそうです。

 ここで買った、坪内祐三(著)「文庫本を狙え!」晶文社、は週刊誌に連載された文庫本の書評を集めたものです。腰巻きに あるように”文庫本という雑踏”を超速で駆けぬ古書016けるような印象です。

 だれかがはさんだのか、この本の中に、少し傷んでいる古い図書案内がはさまっていました。物讀全健向年少(右から読みます)などの分類があり、そのなかに、河野仙吉(著)「實驗ヌートリア飼育指導書」というのが載っています。(写真をクリックすると大きく表示されまR0012171_Ed01.jpgす。)ヌートリアはイタチに似た動物ですが、この本を検索すると昭和17年高田書店とヒットします。解説では、昭和14年に移入された水陸兩棲動物で、毛皮は飛4Dec026_Ed01.jpg行服及び防寒用として重要視され、肉は食用に供され戰時下に必要缺べからざる動物うんぬん、とありまさしく戦時中です。

  本の解説といえば、「文庫本を狙え!」には『岩波文庫解説総目録』が取り上げられています。文庫本の解説のひっそり感と簡 潔さを、”誰もいない、小さな空き地で、夜ふけにたったひとりで体操しているようなもの”とたとえた開高健をひきながら、読み耽ったありさまが書かれています。19Nov08029_Ed01.jpg

  ところで、滋味を作り出すもうひとつは猫じゃないかしら。この項はまたいずれ。自転車にまたがってカメラをぶら下げ街へ。 本多(猫まち)隆司


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2010/05/14 12:24 | 未分類comment(0)trackback(0)  | top

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