更生保護制度

8/13・・・お盆の真っ只中。

僧侶でもある小生は、毎年この時期はお盆(・・・正しくは「盂蘭盆・ウラボン」)の
棚行(たなぎょう)参りで、ヘトヘトの夏バテ症状に陥ります。

しかし今年は、本格的なお盆週間に入る前の先週に、既にグッタリの状況に陥って
おりました(-_-;)。

というのも、先週の月~土曜日まで連日3コマの集中講義を行ったからであります。
春学期(半期)に毎週1回で計15回ある講義を、蒸し暑いこの時期に6日間にわた
って集中的に行うのだから、疲労の蓄積具合は普段に倍するように感じました。

しかし、それにも増して大変だったのは、聞き慣れない法律用語が頻出する講義
に、欠席せず最後まで付き合ってくれた20数名の受講生諸君であったように思い
ます。皆さん、どうもお疲れさまでした(^_^)v。

今回、私が担当したのは「更生保護制度」という科目です。
2007年「社会福祉士及び介護福祉士法」の改訂に伴い、「就労支援サービス」
「権利擁護と成年後見制度」とともに新たに養成カリキュラムに追加された3教科の
1つであり、本学でもそれに対応すべく本年度から開講科目としました。

この3分野はいずれも社会福祉と密接な分野であることは従来から認識されていま
したが、必須教科として位置づけられるのは、このたびの法改正を待たねばなりま
せんでした。

そのような遅れの背景には、わが国の縦割り行政の弊害があると思います。

更生保護とは、一言でいえば、犯罪者・非行少年の再犯防止と更生改善・社会復帰
を支援する営みですが、これらは従来、法務省管轄の保護観察所や、刑務所・少年
院、警察・検察庁、あるいは裁判所・・・等々が扱う刑事司法の範疇の問題とされ、
厚生労働省管轄の社会福祉とは別枠という観念で捉えられていました。

しかし、更生保護の最重要キーワードである「社会内処遇」(←→「社会外」=「施設
内処遇」)からも明らかなように、更生の現場は地域社会そのものであり、社会福祉
士や精神保健福祉士などがこの分野にもっと奥深く関わってゆくことが、益々期待
されるようになってきています。

2007年「更生保護法」制定によって、日本の更生保護は新たな段階に入ったといえ
ますが、それを承けた「社会福祉士法」改正で必須教科に加えられたのも、如上の
一連の流れの上にあるわけです。

小生は、決して更生保護分野の専門家ではありませんが、以前に司法福祉関係の
研究会にしばらくの間参加させていただいて、大変啓発を受け、この分野に関心を
持つようになりました。

また私の周囲には、長年にわたって保護司の活動に取り組んでいる僧侶の方々や
(実際、現在全国で活躍する約5万人ほどの保護司のうちの約10%強が宗教者)、
宗教独自の教誨師の活動に携わっている方々が少なからずおられ、この分野の
実践的な営みや処遇を身近に見聞する機会にも恵まれてきました。

以上のような点から、この教科を担当させていただくことになったわけですが、
国家試験対策を中心としながらも、それにとどまらず更生保護の現場の生々しい
状況を、少しでも実感を伴って学生諸君に理解してもらいたいと、微力を尽くした
つもりです。

その結果、疲労困憊の一週間ではありましたが、教材研究を通じて私自身が新たな
発見によって新鮮な刺激も受け、何かしら心地よい疲労感の中に浸っております。
今後も研鑽を深めたいと思い居ります。

                      合掌(^∧^)

佐伯俊源


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2009/08/13 23:12 | 未分類comment(1)trackback(0)  | top

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No:2 2009/08/14 00:33 | # [ 編集 ]

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