お正月のすごし方

  皆さまにはすこやかなお正月をお迎えになったと思います。 R0012904.jpg

  以前にここでもご紹介したことのある、Augimeri, L. K.さん達の著作「EARL-20B」と「EARL-21G」という12歳以下の少年少女を対象にした反社会的行動のリスクアセスメントツールを訳していました。この本は盗みや乱暴など子どもの非行を対象にしています。
 インターネット上でGoogleを使って数人での共同作業です。ところが、見直しているととんでもない誤訳があります。衝動的で乱暴なステーブンという6歳男児の事例が説明されている最後のところです。英文では、
  He has difficulty getting along with other children, but has one close prosocial friend in his building.年賀状2011
 その訳は「他児と仲良くやるのは難しかったが彼(ステイーブン)の資源には親密で向社会的な友人が一人いた。」でした。 prosocial は”向社会性 ”としていますが、反社会的の反対の意味です。ところで”彼の資源”ってなんでしょう。たぶんbuildingからの類推した訳ですが、意味がわかりません。”his”がくせ者です。所有格と習いましたが、まさか6歳児がビルを所有することはありません。この事例では、家は老朽化しており、母親は住宅の斡旋を待っていると説明されます。

 中村保男(著)「新編英和翻訳表現辞典」(研究社、2009)のp.490-493(one'sの項)に、”必ずしも「所有・所属」を表しているとは限らない”とあります。豊富な用例のなかに”前記の”とか”問題にしている”というのがあり、ハタと気づきました。彼のいる建物のこととで「彼の住んでいるアパートには親密で向社会的な友人が一人いた。」となりそうです。知識のなさに赤面です。asやwouldなど簡単な単語ほど難しいものです。この辞典を読んでいてつくづく思います。これは読んでも面白い辞典です。翻訳ミステリー好きにおすすめです。
ごぼうのアラビアータ
  年末はやはりお節料理です。NHKテキスト『きょうの料理』の出番です。今年は、“落合務のイタリアンおせち”からアンテイパスト(前菜)3種盛り!ごぼうのアラビアータ(赤)、数の子ジェノベーゼ(若草色)、きのことベーコンのフリッタータ(黄)です。名前だけではなんの料理かわかりませんね。

 焦がさないよう数の子ジェノベーゼにんにくのスライスをオリーブオイルでいため、鷹の爪、残り物のパプリカをいっしょにした後、缶詰めのトマトの水煮をいれてアラビアータソースの出来上がり。テキストではかまぼこが主役でしたが、ここでは脇役のごぼうを炒めてソースにからめて「ごぼうのアラビアータ」です。 まあ、タタキごぼうイタリアンです。
きのことベーコンのフリッタータ  市販(キユ製など)のバジルソースにマヨネーズ、パルジャミー丿・レジャー丿(ペルメザンチーズ)、オリーブオイルを適量混ぜて疑似ジェノバソース、松の実がなかったので。これを塩抜きした数の子にあえると「数の子ジェノベーゼ」です。きれいな若草色がでなくて残念です。伝統から離れた逸品、珍味です。酒飲みからの支持がありました。
 フリッタータとはオムレツのことだそうで、卵6ヶ、 赤パプリカ、エリンギ、パセリ、ベーコンをまぜて、フライパンで一気に作りまお節す。四角に切って、切り口を上に向ければそれらしく見えにないでしょうか。これは伝統の味、だし巻きに負けました。

 もう七草、皆さまのご多幸をお祈りいたします。 本多隆司


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2011/01/07 19:05 | 未分類comment(0)trackback(0)  | top

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