ヨーロッパの旅 その2 「アンデルセンの故郷とスモーブロー」

 九州ほどの広さに約480万人が住んでいるデンマークは、日本が酪農を学んだ国、世界中で読まれている童話作家アンデルセン、ノーマライゼーションを提唱したバンク・ミケルセン、24時間在宅ケアが充実している、など日本にはなじみの深い国です。
 今回は、「マッチ売りの少女」、「人魚姫」や「裸の王様」など、童話作家アンデルセンの故郷、オーデンセに日帰りで行ってきました。コペンハーゲン中央駅から特急列車で90分ほどです。
             1 縮小版の中央駅
                            コペンハーゲン中央駅を出発!


              2 縮小版 アンデルセン像
                    オーデンセの店先に座っているアンデルセン

 近代的な街ですが、アンデルセンの生家のある地域は中世の街並みがそのまま残っています。アンデルセン博物館は1990年に訪れたことがあるのですが、当時は素朴な展示をしているだけしたが、2004年に大幅に改築されたそうでかなり近代的な博物館になっていました。規模も大きくなり、視聴覚機材を使ったり、童話の場面を切り紙で体験するコーナーや、子どもたちへの読み聞かせをしたりするカルチャーセンター、レストランが併設されていました。
                3 縮小版 博物館
                       立派に改築されたアンデルセン博物館

 ドーム状になった部屋の壁画にはアンデルセンの童話が再現されています。アンデルセンが使っていた部屋、当時の原稿、筆記用具や世界各国の言葉に翻訳された童話も展示されています。出口には、どこのミュージアムにもあるようなきれいなショップができていました。博物館横の広場では劇が上演されたりします。
                   4 縮小版 館内
                        博物館の館内

                  5 生家
                         博物館に隣接しているアンデルセンの生家

 昼食に地元料理を食べさせる店をめざしましたがなかなか見つけることができません。親切な地元の紳士に案内していただいて、ようやく路地の奥にあるレストランにたどりつくことができました。デンマークの伝統料理で、黒パンの上にニシン、スモークサーモン等の魚介類や野菜、茹で卵のスライスをのせて食べるのが一般的で、スモーブローというそうです。オープンサンドイッチのような料理です。
                  6 縮小版 
                   スモーブロー:向かって手前左が「ニシン」、右が「エビ」

 英語のメニューがあったので少し安心したものの、何の料理かすんなりと判読できません。普段、料理名の英語を勉強などしたことがないのですから。メニューをあれこれと解読をしていると近くにいた地元のお客さんがたまりかねたのか助け船を出してくれました。それでどうにか「ニシンの酢漬け」と「小エビ」のスモーブローを注文することができました。それに「アクアビット」も。これはドイツから北の国に共通のジャガイモを原料とするきつい焼酎です。これをキュッとやりながら食べるのだ、ということも教わりそのとおりにしました。お皿の左側にあるグラスがそうです。そのとおりにやっていると少し足にもきたように思います。
マヨネーズソースはお店オリジナルで、ニシン、エビのスモーブローもなかなかのものでした。パンは日本の食パンと違って黒くて固いパンです。具といっしょにナイフで切ってよくかんで食べると甘酢っぱいソースとからんでうまみが口の中に広がります。ニシンの酢漬けは日本では食べたことがなく、生臭いのではないかと思ったのですが、そんなことはなく美味です。家人は完全にはまってしまいました。
 助け船を出してくれたお客さんは女性と昼食をしていたのですが、あとで店の人に聞くと、今日が結婚9年目でお祝いの昼食だったそうです。それをもっと早く聞いていたらいっしょに乾杯をさせていただいたのに。
 
 お腹も満足して店から出ると、中庭になっているところにアンデルセンの童話をテーマとする像が3体ありました。左側の女性が鏡を手にして右側の王様に向けています。もちろん何のお話だかおわかりになりますよね。(一番左奥のガラスケースの向こうはブティックのマネキンでお話とは関係ありません。念のため)
                   7 縮小版 裸の王様


 オーデンセでは、スモーブローのおいしさが口中一杯になり、レストランに道案内してくれた紳士、レストランの従業員とお客さんとの温かいふれいあいが心にしみた旅となりました。オーデンセにスコール(デンマーク語で乾杯)。      (明石隆行)

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2011/09/12 00:45 | 未分類comment(0)trackback(0)  | top

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