ヨーロッパの旅 その7 「パリ周遊」

 スウェーデンの次に訪れたのはフランスはパリ。到着後まっ先に向かったのはシャンゼリーゼ通りの凱旋門である。ここから12本の通りが放射線状に延びている。
 50メートルの高さがあるこの凱旋門、ご存じの方もあるかと思うが、実は屋上に昇ることができるのだ。そのことを知ったのは、コミック「部長 島耕作」である。島部長がニューヨークの仕事帰りに3日間の休みをとってパリに立ち寄りこの凱旋門を訪ねている。その時、屋上で妙齢のパリジェンヌに声をかけられカメラのシャッターを切ったことから、「今夜あたしと一緒に・・・」と続く場面である・・・・
            縮小版 凱旋者全景

 向かって左の柱が昇り口になっていて、螺旋階段を上りに上って、息もたえだえようやく屋上に着く。屋上からは、360度パリ市内を一望できる。

 屋上まで続く螺旋階段を上る。息が切れ、両足が笑う。

             縮小版 凱旋門の螺旋階段
   
 屋上には、世界各国からの老若男女が眺望を楽しんだり記念撮影をしたりしていた。しかし、島部長が声をかけられたような妙齢の女性は見当たらず。
             縮小版 凱旋門の屋上

 次に訪れたのは、ルーブル博物館。入口のあるピラミッド広場の入口には開館直後にはや長蛇の列ができていた。北欧では14~17℃であったが、パリの気温は26℃で汗だくである。その暑さの中を2つの長蛇の列が続く。日本を発つ前にパリ市内の有名な美術館を巡ることができる入場券「ミュージアムパス」を買っていたので、長蛇の列には並ぶことなく別の入り口からすっと入ることができた。
            縮小版 ピラミッド広場

美術好きには睡涎の作品というか、至宝がずらり。写真はかの有名なフェルメールの作品である。左が「レースを編む女」、右が「天文学者」である。入口にあれほどの人が並んでいた割には人に邪魔されることなく作品と向き合うことができる。「モナリザ」ともゆっくり対面できた。なんという贅沢。絵のわからない者までが「贅沢!」と感激してしまう。見て回るには1週間はかかるといわれるが、4~5時間いただけで、くたくたになる。美術品を見るにも体力がいる。
               縮小版 フェルメール

 次に訪れたのが「ロダン美術館」である。ロダンの作品で有名なのがコマーシャルにも登場する「考える人」(英語ではそのまんま、「シンカー」と言うそう)である。ここは美術館というにはあまりにも小規模で、私邸がそのまま美術館になっているので見てまわるにはさほど時間を要しない。館内を見て回るうちに、人だかりができているところがあるだろう。そこが「考える人」のある場所である。と思っていくら探してみても、その「考える人」がを見つけることができない。そこで、係員に聞いてみるとその場所まで案内してくれた。それがこの写真である。そばに椅子が置いてあるが、だれも見ている人はいないどころか、気にもとめていない。まったく無視状態である。70㎝ほどの高さのブロンズ像がひっそりというか、さりげなく置いてある。どの作品もそうであるが、触ろうと思えば触ることができる位置に置いてある。そこで「考える人」とちょっと記念撮影である。
              縮小版 オリジナルの考える人
        
 係員によると、中庭にある大きな像はレプリカとのことである。こちらの方は、多くの人がカメラを向けていた。オリジナル作品には気づかず、レプリカが本物と思っている人たちを見て、徒然草に登場する石清水八幡宮にお詣りした「仁和寺の僧」の話を思い出した。八幡宮の麓の社に詣でて、それが本殿だと思って帰ってしまった僧の話とよく似ていやしないか。

               中庭にあるレプリカの「考える人」
              縮小版 レプリカの考える人


(明石隆行)

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2011/12/05 05:40 | 未分類comment(0)trackback(0)  | top

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