滋賀県立精神医療センター 第3病棟

10月26日に滋賀県立精神医療センター 第3病棟見学に行った。
「医療観察法病棟」である。

この法律は、心身喪失者または心身衰弱者と認められて不起訴処分になった者、心身喪失を理由として無罪の裁判が確定した者、心身衰弱を理由として刑を軽減する旨の裁判が確定した者(実刑は除く)が対象である。

病棟は監視モニターが設置され、強度のセキュリティである。乗り越えられないフェンスあり外出時はGPSの監視がつけられる。その代わり患者さんには立派な体育館が用意されていた。個別の部屋はホテルのシングルルームよりも豪華である。職員設置の基準は厚く、5つの会議(多職種チーム:医師はトップではない)で支援が決められる。確かに綺麗で豪華であるが違和感がある。人は半径3Mの中で行動、思考しているとロクな事にならない。誹謗中傷になる、人に圧力をかけることは社会心理学でも周知のことであるからである。

私は、PSW,医師、弁護士らの16人のグループワークに参加をして意見交換をしてきた。

意見としては、このようなものがあがった。
1)素朴に犯罪を犯した人にこれ程までのお金のかかった病棟で隣の一般精神病院と比較し、違和感はないか
2)なぜ地域に予算が下りないのか
3)退院請求は可能なのか
4)地域優先で入院者は決まるのか
5)多職種チームカンファレンス(医師はトップではない)で合議の質はあがるのか
6)今も反対運動が続いているが、今後の市民集会など開くのか
7)この病棟を使うことが「〇病棟からの人」と二重のスティグマになるのではないか

以上の意見交換でジレンマを抱えつつの11月オープンであることがわかった。病院PSWは社会復帰調整員とどのように連携していくのか課題も大きい。私は「カンファレンスの合議の質への工夫」を質問した。今のところ「スクリーンを見て評価項目を確認していく方法を考えている」との答えだった。顔をあわせていても、顔のみえないチーム医療である。フラット型チームでは、これが=連携という手本になっていくのだろうか?実践の報告が出てくることを期待したいと思う。
                                            真柄 希里穂

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2013/11/06 12:57 | 未分類trackback(0)  | top

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