15歳で嫁に行った姐(ねえ)や

  自治体のゆるキャラはネコやクマなどの動物が多いが、先日訪れた兵庫県たつの市は、珍しく昆虫で、「赤とんぼ君」であった。たつの市はしょうゆの町としてその名を知られているが、「赤とんぼ」の町でもある。童謡「赤とんぼ」を作詞したのがこの町で生れた三木露風である。これが「赤とんぼ君」の由来である。道路のマンホールにも「赤とんぼ」がデザインされ、JRほんたつの駅前には童謡「赤とんぼ」を象徴する姐やの像がたたずんでいる。

縮小版akatonbo
たつの市のゆるキャラ:「赤とんぼくん」!(5歳の男の子)

 これまでなんとなく聞いたり歌ったりしていた童謡「赤とんぼ」の3番の歌詞、「十五で姐やは嫁に行き」がなぜか気になった。

1番 夕やけ小やけの赤とんぼ 負われて見たのは いつの日か
2番 山の畑の桑の実を 小篭につんだは いつの日か
3番 十五で姐(ねえ)やは嫁にゆき お里の便りも絶え果てた
4番 夕やけ小やけの赤とんぼ とまっているよ 竿の先

                    縮小版 赤とんぼのふる里
          (JR姫新線「ほんたつの」駅前の「童謡赤とんぼのふる里」のモニュメント)

 3番の歌詞が本当だったとしたら、幼少のころ自分を背中におんぶして子守をしてくれた「姐や(子守娘)」は15歳で結婚したことになる。昔は、数え年で年齢を数えたので、姐やの年は、実際は14歳、中学2年生である。露風が作詞した1921(大正10)年ごろはかなり早婚だったのだろうか。

 「こども・子育て白書(平成22年版)」によると、そのころの女性の平均初婚年齢は約23歳である。ということは、「姐や」は特に早かったわけで、女性一般ではなかったようだ。女性の初婚平均年齢は、戦前戦後も24歳くらいで推移していたが、1970年過ぎからじょじょに年齢があがっていき、現在では29.2歳である。これが、少子化の要因のひとつである晩婚化である。
 男性のほうはと言えば、1908(明治41)年くらいからずっと26~27歳で推移してきている。女性と同じように1970年ごろからあがりはじめ、現在では30.8歳である。この100年間でみると、女性は約7歳、男性は約4歳上昇している。
                      
                  縮小版 宝泉
                    (庭に秋が残っていた「茶寮 宝泉」(京下鴨)
                                                             (明石隆行)

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2013/12/02 00:01 | 未分類trackback(0)  | top

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