Old Me/ New Me

 性非行や性犯罪をした知的障害者等などを心理教育するにはいろいろな考え方があります。最近読み始めた「Old Me/ New Meモデル」について、まだ半分ですが途中経過をご紹介します。
  Haaven, J. (2006). The Evolution of the Old Me/New Me Model. In G. D. Blagingame (Ed.) Practical Treatment Strategies for Persons with Intellectual Disabilities. Wood 'N' Barnes Publishing, pp.71-84.
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 犯罪などを実行した人には周囲の人や社会に対する見方、世界観に偏りや誤りがあるかもしれないから、それを明らかにし正していこうという考え方がありあます。また、犯罪に至る可能性のある気分や状況を感じ取れるよう教え、そうした危険な状態を回避、あるいは離脱するスキルを身につけさせるリラプス・プリベンションという考え方もあります。現在、中心的な指導治療モデルです。

 リスクを減らし管理するスキルを身につけるという考え方とは異り、その人の強みstrengthに着目し、それを更生にいかすというのがNew Me / Old Me という考え方です。加害と結びついたその人の現在の特徴や行動(Old Me)をはっきりさせたうえで、犯罪に関与せずその人が進みたいと願うの人生での特性や行動(New Me)を発展させるというものです。かっての人生をなかったことにするのではありません。
 なにかを禁止するとか、なにかを回避するのではなく、極端に言えばなにかに向かって生きる、です。これはWardらのグッドライフ・モデルに通じます。

 ストレングスは福祉の概念でもあり、対象者にポジテイブに作用することは容易に想像できますが、ストレングスに着目した矯正教育モデルが再犯防止に十分とは言えないとの意見もあります。論争のあるところで、実践報告が待たれるのですが。
 
 風邪で病院通いをしているうちすっかり失念しておりました、御免。今年の風邪はてごわいぞ。みなさま、年末年始ご自愛を。(本多隆司)

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2013/12/27 09:09 | 未分類trackback(0)  | top

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