筆談はかなりむつかしい

 最近、役所や郵便局の窓口には、耳の不自由な方むけに筆談をする旨の表示が掲げられていることがあります。耳に矢印のついた緑色の「耳マーク」http://www.zennancho.or.jp/mimimark/mimimark.html#mimi_07(一般社団法人 全日本難聴者ららぽ ・中途失聴者団体連合会)です。

 話したいことをそのまま書けば筆談になるかというと、そう簡単ではなくちょっとした配慮が必要です。例えば、東京大学バリアフリー支援室http://ds.adm.u-tokyo.ac.jp/receive-support/hearing.htmlによりますと、

  • 濃く、はっきりした読みやすい文字で書く。
  • まわりくどい表現、あいまいな表現は避ける。
  • いくつもの従属節や逆接を含む長文は避け、要点を手短に、わかりやすく書く。
  • 意味が変わるような省略、要約は避けて、もとの言葉、意味内容に忠実に書く。
 簡潔でストレート、かつていねいが基本のようです。こうしたコミュニケーションは、会話する人同士の間でテーマはすでに明らかで、人間関係に配慮した言語表現は最小限であっても許容される状況です消火栓。 
  逆に見れば、失敗などストレートには聞きにくいことを遠慮がちに尋ねたり、敬語や謙譲語などをまじえるコミュニケーションに筆談は向いていないかもしれません。また、あいまいさを積極的につかうやりとりも困難を伴います。

 言いよどんだり感情をこめるなど心理的な状態(それに多分メタメッセージに相当する部分)は、表情、スピード、間合い、姿勢など筆談全体に反映されるのかもしれません。最近、筆談すると感じます。

 『筆』の字は「竹とふでを手に持った形とから成る。(後略)」『談』の字は「炎が音を表わし、平安の意の語源(安)からきている。論議とちがって平静に発言するの意。」と辞典にあります(角川漢和中辞典)。説教や口論は筆談に向いていないのかもしれません。
補正前

 閑話休題.Scap Snap SV600というスキャナーを買いました。蛍光灯スタンドのような形で、蛍光灯にあたる箇所にカメラ?と照明がついており、それがスイングして机の上に広げたままにした本などをスキャンします。
 本は広げたままのスキャンですから画像は湾曲していますが、内蔵のソ補正後フトを使ってほぼ平面に補正されます。なかなかに優れもの、秘密兵器です。
 明日は、リスボン。   (本多隆司)
 

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2014/02/28 09:10 | 未分類trackback(0)  | top

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