定期巡回・臨時対応型訪問介護看護

 福祉の現場にいた30年ほど前には、高齢者の在宅福祉サービスといえば老人家庭奉仕員制度しかなかった。自宅を訪問して家事や介護の支援を行う社会福祉の専門職であり、少し前まではホームヘルパーと呼んでいた時期もあったが、介護保険制度では「訪問介護員」と言う。
 その後、デイサービス(通所サービス)、ショートステイ(短期入所)など、介護保険制度が始まって以降、実に多くの在宅サービスが創設され今や覚えるのが大変なほどその種類が増えた。さらに、平成24年度に新たに創設されたのがこの「定期巡回・臨時対応型訪問介護看護」である。
                        
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                         (公園では「こぶし」の花が)

 病院に入院している患者の場合、何か困ったことが起きればナースコールを押すと看護師が24時間いつでも病室にかけつけてくれる。治療のことや身の周りのことも頼めば手配をしてくれる。
 では自分の家ではどうだろうか。訪問介護員や訪問看護師は多くの場合、異なる事業所で働いていて、何かあれば病院のように24時間いつでもかけつけてくれることはなかなか難しい。こうしたことを解消しようとして創設されたのがこの制度である。24時間365日、基本的には同じ事業所から訪問介護員と訪問看護師が定期的に訪問してくれ、真夜中などでも緊急通報のボタンを押せばかけつけてくれる。

 介護保険制度には覚えにくい特有の用語(認知症共同生活介護、多機能居宅介護支援等など)が多いが、この「定期巡回・臨時対応型訪問介護看護」もすんなりと頭に納まりにくい言葉である。在宅生活を保障するうえで期待が寄せられているが、介護と医療との連携、夜間(随時)対応と事業展開に課題があり、一気には広がってはいない。介護保険制度の運営にかかわっている大阪府下のM市でも、事業者がなかなか現れなかったが、26年度からようやく事業が始まろうとしている。

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                       (ご近所の玄関では「しだれ紅梅」が)

(明石隆行)

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2014/03/24 00:54 | 未分類trackback(0)  | top

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