世界の福祉(3)

 日本では様々な社会福祉従事者がいますね。本学では社会福祉士と精神保健福祉士というワーカーの養成をしています。ところが、国によっては、こうした社会福祉従事者がいることが当たり前になっていない国もあるのです。「あたりまえはあたりまえではない」ということです。そもそも社会福祉ってそりゃ何じゃ?という国もあります。私が2000年から調査しているベトナムでは、確かにベトナム戦争中に南部で社会福祉を教える大学もありましたが、戦争が終了して「社会主義国になったから社会福祉なんていらん」っていう理由で、一時期、社会福祉という考え方やワーカー養成なんてこと自体が忘れさられてしまいました。ところが、社会が次第に複雑になって行き、きめ細かな対応が必要となってくると、忘れられていた社会福祉が復活することになります。こうして、社会福祉が再び大学や短大で教えられることになるのですが、なかなか思うようにいきません。そもそも、社会福祉という用語自体が、決まっていません。(そんなアホなと思うかもしれませんが)ベトナムで社会福祉を指す用語は「アンシン・サーホイ」という用語と「フックロイ・サーホイ」という用語があります。一応日越辞典で「社会福祉」というベトナム語を探すと、「フックロイ・サーホイ」と書いてあるのですが、現地に行くと、「アンシン・サーホイ」だと言われ、ついには、両方併記したテキストまで存在します。まだまだ、こういう段階なのです。
向井記

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2014/05/22 15:54 | 雑感comment(0)trackback(0)  | top

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