心理教育

 心理教育という言葉は、私たちの翻訳書のタイトルにも「心理教育ワークブック」とあり本 ます。すこし意味がはっきりしない印象があります。このワークブックの改訂作業をしながら、その歴史や意味などを調べていますが、解説は「心理教育」という言葉はあいまいだ、との書き出しで始まるものがなぜか多い。

 前田正治・金吉春(編)(2012). PTSDの伝え方:トラウマ臨床と心理教育 誠信書房
 この本によれば、1980年代に統合失調症の家族や当事者を対象に始まったものだそうです。 
 前田(2012)は、心理教育を技法ではなく姿勢であるとして、当事者の主体性の重視、客観的エビデンスによるモデルの提示、望ましい行動変化の促進、の三点をが重要だと強調しています(p.11)。
河内天美
 私たちの対象である加害者についてはどうでしょうか。
 暫定的に,心理教育とは、ある問題を対象に、正しい情報や知識について心理的側面を重視しながら伝え、問題に対する主体的な対処方法などを獲得させ、社会生活での実践の支援すること、とします。
 主体的な対処方法を支えるのはもちろん自己効力感であり、エンパワメントの視点は欠かせません。
 甲子園
 心理教育は単なる知識や情報の教育ではありません。自 己効力感self efficacyをもとに自己選択/自己決定が可能となる、つまり行動変容することと考えると,心理治療にきわめて近いものです。 だから 、災害、犯罪被害などのトラウマ臨床に役立つ手法として認識されています。   (ホンダタカシ)


関連記事

2015/01/17 11:34 | 未分類trackback(0)  | top

 | BLOG TOP |