植田正治写真美術館

鳥取県の大山山麓にある『植田正治写真美術館』 http://www.japro.com/ueda/ へ参M11.jpgりました。 米子駅から伯備線の岸本駅で下車し、タクシーで向かいます。高松伸氏が設計した美術館の外観はまるで田んぼのまんなかにある工場です。 
 
 植田正治氏(大正2年生れ~平成12年死去)は、砂丘での”演出人物写真”とよんでおられますが、「ボクのわたしのお母さん」など奥様や子どもさんに独特の配置をおこなった写真で知られています。”植田調”とか”演出”と呼ばれるようですがChair10.jpg、あたかも置いているように見えます。「植田正治の世界」平凡社(2007)でその作品をみることができますが、「かくれんぼ」月刊たくさんのふしぎ2005年12月号 福音館書店、ではモデルの美しいモノクローム写真が絵本となっています。
 写真にしろ絵画にしろ、見られるものとして制作されています。挑発する写真、美しさを求める写真などありますが、ここにあるM13.jpg写真はどれも見られることを愉しんでいるように思えます。 

  館内には椅子がおかれた空間があり、腰をかけると水面の向こうに建物でみごとに切りとられた大山が遠望できます。また、建物の一部に強大なレンズがはめ込まれ、ピンホールカメラの原理で?大山の倒立像が写しだされます。 
  美術館それ自身も作品です。周囲を自然にかこままれてなお饒舌に、切れ目なくつぶやいてようです。Daisen12.jpg

 もっと作品は見られることを愉しんでいる絵画展があります。兵庫県立美術館http://www.artm.pref.hyogo.jp/で開催されている「だまし絵ーアルチンボルト、マグリット、ダリ、エッシャーへ」(8月26日~11月23日)です。

 16世紀に活躍したアルチンボルトが63の季節の作物や花で表現したルドルフ2世をはじめ、日本、ヨーロッパ、アメリカなど多くのだまし絵が展示されています。レンブラントの弟子にしてフエルメールの師(ほおーッ!)の作品があったのに、画集を買ってから気がつきました。心理学でいえば錯視ですが、積極的に見られることで成立する絵画です。欧米の作品は超写実的なものが多いのですが、日本のものは現代のものも含め、おかしみを感じます。

 この美術館は安藤忠雄氏の設計によるもので、内と外が錯綜して迷路のようです。美術館は展示されている作品だけではなく、周囲の環境や建築としても楽しみましょう。つぎは、蜷川実花展。本多隆司

 

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2009/10/09 10:41 | 未分類comment(0)trackback(0)  | top

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