人生は一人でも面白い?

 女性美術家の篠田桃紅さんは1913年生まれ、数えで今年103歳になられた。テレビのインタビュー番組では、背がすらりと高くしゃきっとした着物姿で今なお現役で活躍されておられるのが紹介されていた。最近出された著書に『103歳になってわかったこと』(幻冬舎)がある。103歳になって著されたのもすごいが、副題の「人生は一人でも面白い」もぐっと眼をひく。生涯1人で芸術に徹した人生を振り返り、人間や生と死についても語っておられる。

 100歳以上の高齢者は今年で過去最高の58,820人に上ることが9月15日の「敬老の日」を前にした厚生労働省の調査でわかった。近年3~4000人のペースで増え続けており、2050年には68万人になると見込まれている(国立社会保障・人口問題研究所2006年)。
  一方、「高齢者のみの世帯」が現在約4割強を占めているが、15年後の2030年には約7割になり、そのうち「単独世帯」つまり「一人暮らし」の人が約4割となると推計されている(国立社会保障・人口問題研究所2008年)。

  ざくっとした見方をすれば、7割を占める高齢者世帯のうちの約半数近くがひとり暮らしとなる。高齢期のひとり暮らしが一般的なライフスタイルになり、100歳前後のひとり暮らしもそう珍しくない時代が眼の前にやってきている。

 そうした時代になっても篠田さんのように100歳を過ぎてもなお現役でいることなんかはだれにでもできることではないし、「人生は一人でも面白い」と言える境地に近づくことができる人がどれだけいることか。それにしてもすごい女性だ。

                                                                        (明石隆行)

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2015/09/08 06:08 | 未分類trackback(0)  | top

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