絵画に埋め込まれたシンボル

  絵画を見た時、どうやって描いたのだろうとか、なぜこのように描いたのかなど表現だけでなく、その絵画がなにを表現しているのかを知りたくなることがあります。特に、キリスト教や聖書を題材とすることが多い西洋絵画では、その内容や象徴してことを知ると理解が広がります。
キリスト教本
 例えば、いくつかの受胎告知(大天使ガブリエルがヨセフのいいなずけマリアを訪れ聖霊によって神の子を受胎したことを告げたこと:スーパー大辞林)。の聖母マリアは、赤いドレスと青いマントを身に着けて描かれます。

 ミシェル・フイエ(著)武藤剛史(訳)「キリスト教シンボル事典」(白水社クセジュ文庫)をみると、ドレスの赤は「キリストの十字架上での死の色」であって、「恵みと愛の色」であり、青いマントは「天の皇后を示して」おり、「物質性を超えた無限に深い世界を暗示する」とされます。

 赤も青も物理的特性としての空の色だけでなく、深みという精神性をそなえた青です。聖母マリアこれらの色でなければならないのです。カンバスの中で際立たすために画家はどのように表現したか、興味は尽きません。

 もうひとつ。何恭上・町田俊之「アートバイブル」(日本聖書協会)は、絵画が聖書のどの箇所をテーマにしたかを教えて くれるものです。 「受胎告知」ではルカによる福音書の1節が示されます。
団地
 本にあるグレコの受胎告知では大天使ガブリエルの側に花瓶に挿した白百合があり、ジェンティレスキ父娘の絵ではでは白百合を手に持っています。「キリスト教シンボル事典」では、百合は清らかさ、卓越、秀逸のシンボルであり、天使ガブリエルがマリアを褒め称える捧げるとされてます。

 こうしてみるとカンバスには主題やシンボルが埋め込まれて意味を放っており、構図やタッチなどの技法により絵画表現に高められます。もうすぐクリスマス。

メリー 閑話休題。最近産まれたばかりの孫にお下がりのメリーをもらいました。音楽を鳴らしながら、人形がぶら下がった輪がくるくると回るもので、昔からありましたね。
 小鳥のさえずり、音楽、それに胎内音!の3種類が奏でられます。胎内で聞いていたであろう母親の心臓の鼓動と血液?の流れる音でちょっと不気味です。音楽は、定番?のブラームスの子守歌にならんでなんとラヴ・ミー・テンダーが入っています。もとはアメリカの南北戦争時代の歌だそうですが、プレスリーとは渋い子守歌。周囲はスポーツをやらせたいようですが、末はミュージシャンだ。がんばれ、孫。

 来年も皆さまにとって幸せな年でありますようお祈りいたします。(12月18日より大幅延着)  (ホンダタカシ)

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2015/12/19 16:15 | 未分類trackback(0)  | top

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