認知症ケアパスのパスとは?

 ケアパスがどのようなことを意味するのか、すぐにおわかりだろうか。

  ボールをパスする、試験にパスする、今回の飲み会はパスする、トランプのカードを取らない時はパスする、というように私たちはパスをずっとこういう意味だけで使ってきた。したがって、ケアパスという言葉を初めて見たときは、ケアをやりすごすこと、ケアを見送ることかと思った。日本人ならほとんどの人がそう受けとめるのではないか。

  しかし、ここに来てというか、昨年の介護保険法の改正で市町村に義務づけられたのがこの認知症ケアパスである。ボールをパスする、という場合はpass、ケアパスの場合はpathである。日本語ではどちらもパスであるが、英語では発音も意味も異なる。市民にとってこのpathはまったくなじみがないといってよいのではないか。辞書を引くと、小道、通り道、進路などとでている。知り合いの医師は「道筋というほどのもの」と説明していた。なるほどと思った。

 要するに、認知症ケアパスは、認知症の早期発見から診断、治療、ケアにいたる支援の道筋を市町村が示すことだと言える。決してケアを見送ることではないのである。認知症ケアパスのパンフレット(見本)では、「どのような状態のときに、どのような支援が必要になるのか大まかな目安を示したものである」と説明している。これならわかるが、よくよく読まないとこの説明を見つけることができない。パンフレットを手にする市民に、パスが何を意味するのかをわかりやすく説明することが求められるということを強調したい。
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(明石隆行)

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2016/03/03 16:03 | 未分類trackback(0)  | top

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