サードプレイス

 義務感からではなく喜んでやってくる場所、社会的地位とは無関係、遊び心のある会話が主役、オープンで誰もがアクセスできる、常連がいて空間を形成するが新参者にも優しい、偉ぶったり排他的ではない態度や姿勢、緊張ではなく陽気で気さくなトーンの場、第二の家のような温かい感情を共有する場といったもので、これらは(中略)厚生労働省のオレンジプラン及び新オレンジプランなどで言及されている認知症カフェの性格や機能と見事に符合する。

 アメリカの都市社会学者レイ・オルデンバーグの「サードプレイス」の特徴を、『認知症カフェを語る ともに生き、支え合う地域をめざして』(朝日新聞社CSR推進部編 メディア・ケアプラス 2015年)では、このように紹介している。
この場合の「カフェ」はコーヒーを飲む店というよりは、「居場所」の意味で使われている。引きこもりの少年たちの居場所、一人暮らし高齢者の居場所などのようにである。よく似た言葉では「サロン」もそういう意味で使われる。オルデンバーグは「第一の場としての家庭」でもなく、「第二の場としての学校や職場」でもない、「個人の生活を支える」第三の場所としてサードプレイスを提唱している。認知症カフェはまさにサードプレイスだというのが上記の『認知症を語る』の説明である。

 手作りのあたたかいご飯が食べられるだけでなく、宿題をしたり、遊んだり、子どもたちが安心して過ごすことができる居場所、全国にひろがっている子ども食堂もサードプレイスということができる。

  「義務感からではなく喜んでやってくる場所、社会的地位とは無関係、遊び心のある会話、常連がいて空間を形成するが新参者にも優しい」などといったような特徴から言えば、おじさんたちが夜な夜な杯を傾けに立ち寄る場所もりっぱなサードプレイスではないか。オルデンバーグはサードプレイスのことを「とびきり心地よい場所」とも言っている。こっちのほうがぴったりしている。
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                                 (かわいい落しもの)
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2016/04/09 15:48 | 未分類trackback(0)  | top

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