対話のなかの質問から気づきへ

 対話のなかで「あっ、そういうことだったのか」と気づくことが多いような気がします。気づきは私にも相手にも浮かび上がります。ここでいう対話は、セラピーとか心理的支援と呼ばれることもありますが。

 対話はキャッチボー紙の車ルに例えられます。 キャッチボールでは相手の胸をめがけて投げることが大切です。気づきは、キャッチボールに例えれば、ボールが少しそれたのでちょっとジャンプしたり、腰を落としたりして捕球する動作に似ているかもしれません。からだの正面で捕球しているのとは違って、これまでちょっとやらなかった動作です。いままでとは少し違うということが大切です。伸ばしたグラブの上をいくボールではとどかないし、不規則にはねるボールでは後逸します。

 少し外れたボールは、対話でいうなら気づきにつながる質問です。知らないこと、分らないことを尋ねるのは質問ではありません。
 ややこしい言い方をしますが、私がこれまで気づかなかったということに私が気づいた時、私にはこれが分かっていなかったんだと気づいたことを尋ねるのが質問じゃないかと思います。これまで気づかなかったということに気づいた時に対話の流れが変わります。これまでとは少し違います。

 質問はいつも用意されているものではなく、相手も捕球の準備をしているものではありません。 だから、気づきへとつながります。神田橋先生のご指摘もこうじゃないかと勝手に解釈しています。
2017年賀状
 溝呂木陽さんの「紙のクルマ。」(二玄社)という本は実は天満の古本屋で手に入れました。作っても読んでも楽しい本ですが、うんちくや思いいれの多く、それだけに折りや丸みを出すのが難しい。写真の黄色いクルマは、フランスのRenault 4TLで「主人に忠実なロバ」というあだ名があるそうです。この本は現在も入手可能です。本の副題は、It's A Only Paper Car. ナット・キング・コールやマイルス・デイビスでおなじみの曲のもじりです、直訳すれば「ただの紙のクルマ。」本年もよろしくお願いいたします。            (ホンダタカシ)

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2017/01/06 09:23 | 未分類trackback(0)  | top

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