トラウマ理解は対象者の支援に欠かせない

  「週間福祉新聞」(9月25日)に、日本精神保健福祉士協会の全国大会が大阪市内で開催された昼下がり記事が載りました。そのシンポジウムで篭本先生からご自身の治療経験をもとに、「子ども時代の虐待体験が成人後の精神疾患の原因となっている人が多い。・・」との指摘があったと記事は伝えています。 児童期逆境体験ACEは成人期の心身の状態に大きな影響をもたらすという指摘です。

 インターネットをたぐっていると、法務省の「若年者に対する刑事法制の在り方に関する勉強会」に行きあたりました。民法では成年を20歳としていますが、選挙出来る年齢が18歳とされた結果、刑事司法の立場から成年を何歳とすべきかを検討されているようです。
影
  この勉強会では、犯罪、あるいは非行をした未成年者から成人にいたる青少年について議論されています。この勉強会は平成27年11月にスタートし10回開催されていますが、その平成28年3月の7回目は実践的に活動されている精神科、小児科の先生が意見を述べられ、その議論や資料が大変面白く有益です。http://www.moj.go.jp/keiji1/keiji12_00131.html
 昼下がり2
 とりわけ、八木先生の資料は有益で刺激的です。脳の発達と成熟、善悪などの判断能力や自己制御能力の発達やそれらに影響するトラウマ要因、さらに可塑性や教育の可能性について幅広く検討されています。この資料においても児童期逆境体験ACEがあげられています。「ヒトの発達」をテーマにしたスライド資料では、遺伝的要因と後天的な学習要因を前提にした、発達特性ーアタッチメント(愛着)ートラウマ(ーレジリエンス)の相互作用の図式が示されています。興味深いもので、見方を変えれば子どもから成人になるプロセスを発達特性、アタッチメント、トラウマ(とレジリエンス)でとらえることが有効だとの指摘だと思えます。相互作用を繰り返す3要因+1要因の拡大、縮減、偏りなどが問題行動や脆弱性をもたらしていると見ることができます。        (ホンダタカシ)

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2017/09/30 15:59 | 未分類trackback(0)  | top

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