文化とトラウマ

 トラウマの大きな影響を受ける人がいる一方で、大変だったかもしれませんが早くに立ちなおる人がいます。とんでもないことが起きたと思う人もあれば、そう思ったけれど長引かない人がいます。その違いはどこにあるのでしょうか。トロリーバスパーソナリティであったり、人間関係の幅であったり、いろいろな要因が考えられます。レジリエンスもそうです。

  こうした個人の内側にある特徴、特性が大きく作用したことは容易に想像できますが、個人の外側、社会にはないのでしょうか。個人に影響し、規定する「文化」はまた、トラウマに深く関わっているとSAMHSA(2014)は主張します。この指摘に驚きました。

  「文化は、ある出来事がトラウマかどうかではなく、個人がどう解釈したか、どう意味付けしたかに影響する。」(SAMHSA, 2014, p. 27) 


  トラウマ体験の受け止め方、その表現の仕方、援助に関してなども文化の影響があリます。もちろん、トラウマが人的なものかそうではないか、1回だけのことか慢性的なものかな どによっても地下鉄異なります。しかし、例えば自然災害の多い地域とそうでない地域では、受けとめ方は異なるように思われます。

  ここでいう文化とは、言語やコミュニケーション、社会経済的状態、宗教なども含まれる、広範囲なものです。


 SAMHSA(2014)には、文化に固有のストレス反応の例として「Taijin kyofusho」(対人恐怖症)があげられています。対人関係での不安や回避です。他の文化にも同様のものがあるらしいのですが、社会的不安に関連したものもあり、日本のとは少し異なるようです。(p. 103)
トラム


 ここには、SAMHSA(2014)を断片的ですがご紹介することが増えました。読み進むうちにあれこれ刺激されることが多いからです。もうしばらくお付き合いください。今夏の発達障害学会の論文も完成まじかです。

  さて。
 本文とは無関係な写真は、ブタペストの公共交通機関です。日本ではほとんど見かけないトロリーバス、世界で2番目あるいは3番目に開通した地下鉄、ドナウ川沿いを走るトラムです。黄色の地下鉄は、乗客の大きさと比較していただくとわかりますが、大変小さな可愛い電車です。この地下鉄もそうですが、改札口というものはありませんし、現在と比べるとそれほど深い地下ではありません。なにしろ19世紀に開業した地下鉄です。
        (ホンダタカシ)

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2018/04/13 08:30 | 未分類trackback(0)  | top

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