「秘密」の共有化と地域福祉

先日、近棟先生から、
「このブログに『北海道 ようかんパン』の検索ワードでたどりついた人がいますよ」 と教えて頂きました。ようかんパンと自己理解のブログ参照。
もし「ようかんパン」のことを知りたくて検索された方がいるとしたら、まさか、福祉のブログにようかんパンが書かれているとは思ってなかったかもしれませんねぇ(笑)。

さて、ようかんパンの時にもう少し綴ろうと思っていたことを今日は書いてみます。

近年、福祉の世界では、地域のなかでの支え合いが非常に重視されています。
孤独死や虐待などがニュースになるとき、同じ地域に住む人々がもう少しお互いに気にかけていればなんて話もよく聴かれます。 とはいえ、隣人の顔さえまともに知らない人も多いなかで、近隣の人々が支え合いの気持ちをもつことは至難の業かもしれません。

このような状況のなかで、
地域のなかの人と人をつなげていくこと
支え合い活動を活性化していくこと

これも福祉の分野の重要な仕事とされています。
(地域福祉と呼ばれる分野になります。)

私はこれまでたくさんの地域で、住民同士の支援を行っている人たちとお会いしてきました。 その人々に共通していることのひとつに、単に「誰かを支えたい」という気持ちだけでなく、「この地域が好き!この地域をよくしたい!」という気持ちがあるのではないかと感じています。
ということは、「地域のなかでの支え合い」を推進するためには、人々が自らの「地域への思い」を自覚すること、その思いを高めることが重要ではないかと考えています。
そして、われわれ福祉に携わる人間は、そういった「思い」をどのようにすれば高めていけるのかを考えていくことも大切です。

地域への思いの高め方のヒントになりそうだと気になっているのが、
「カミングアウトバラエティー 秘密のケンミンSHOW」というTV番組です。ケンミンショー 

この番組、各県の代表者がスタジオに集まり、各都道府県特有の風習であったり、食べ物などを紹介するVTRを見て、トークをすすめるというもの。
あまり知られていない名物(?)の食べ物が出てきてみんなで食べる試食コーナーもあります。

私の生まれ育った大阪は、この番組でよくとりあげられていて、“ヒミツのOSAKA”という単独コーナーもときどき放送されています。
放送される大阪の秘密を見て、「もしや、ちょっとバカにされてる?」と思うときもありますが、いじられておいしい」と思う気持ちの方が強いのは大阪人の性でしょうか。
また、他県民が驚くこと満載の「大阪文化」に「やっぱり、大阪はすごいなぁ、ええなぁ349」となんだかひとり悦に入ることもあれば、たまに、「ええっ、そんなん一部の大阪人だけちゃうん!463」とツッコミをいれたりすることも。

自分の県のことを「そうそう446!」とか、「そうかぁ、うちだけなんだぁ451」とか、「もう、うちの地域のこと誤解されるやん443」と、共感したり、納得したり、ちょっと嫌な気持ちになったりもする感覚。
これって、自分の住んでる「地域」を実感している瞬間なんだと思ってます。

学生たちに授業で自分の地域について語ってもらうことも取り入れていますが、同じ地域同士の人間で同じ話題で盛り上がったり、他の地域との違いを感じたりするなかで、「自分の地域のよさ」「地域で生活しているという実感」を新たに発見したと感想を述べてくれる学生が多いのも事実です。

「秘密のケンミンSHOW」は県単位ですが、もう少し小さなお互いの顔が見える地域単位で、それぞれの地域の人々が、共通の「秘密」を見つけ、共感、共有しあえることが、地域での支え合いを活性化させる基盤になるのではないかと思ってます。

画像は、『別冊宝島1568号 秘密のケンミンSHOW パーフェクトガイド』 宝島社
                                                   (松本しのぶ)

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2009/10/29 10:34 | 雑感comment(0)trackback(0)  | top

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